これってもしかして失敗? 失敗しないためには何に気をつけるべき?
脂肪吸引の失敗に関するよくある質問にお答えします。
- 脂肪吸引後の凸凹やツッパリ感は、ダウンタイムの過程でも見られると思います。
ダウンタイムの症状か失敗かの見極めは、どの段階で行えば良いのでしょう? - 脂肪吸引を行なった結果皮膚がたるむかどうかは、
どうやって見分けるのでしょうか? (素人にもわかるものでしょうか) - 脂肪吸引のデザインをしっかりしていないと、
どんな名医でも成功させるのは難しいのでしょうか? - 脂肪吸引を受けましたが体重がほとんど変わりませんでした。
これは失敗でしょうか? - ベイザー脂肪吸引とアキーセル脂肪吸引で迷っています。
どちらを選ぶべきでしょうか? - 脂肪吸引を受けた部位は、いくら食べても太らなくなるのでしょうか?
- 海外で脂肪吸引を受ける際の注意点を教えてください。
- 脂肪吸引の費用の計算方法(一般的な例)を教えてください。
- 脂肪吸引は傷跡が残るものでしょうか?
- 脂肪吸引の術後ケアに特化したエステサロンがありますが、
効果は期待できるのでしょうか? - 二の腕を細くしたいのですが、脂肪吸引と脂肪溶解注射、
どちらを受けようか迷っています。
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脂肪吸引は6ヶ月で完成します。少なくとも、その間はお待ちください。
- 個人差はありますが、6か月でダウンタイムの期間が終了します。なので、6か月経過して凸凹やツッパリ感があるようだと、あまり良くないです。
- ただ、脂肪採取量や皮膚の質感、御本人の希望やカウンセリングの状況によって、「失敗」の定義は変わってきます(何をもって失敗と捉えるかは、デリケートな問題なのです)。
- まずはダウンタイム中はしっかりとしたマッサージを行っていただき、最低6か月間は経過をみていただいた後、施術を受けたクリニックや当院にご相談いただければと思います。
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皮膚の状態がカギになります。一番大きいのは年齢による影響です。
- 明らかにたるみやすいのは、二段腹のように1皮膚の余りが見られる場合や、妊娠後に肉割れがある場合などです。
- また、言うまでもありませんが、ある程度年齢が高く、脂肪吸引前にすでにたるんでいる場合は確実にたるみます。
- ちなみに20代だと皮膚の伸縮性が強く、たるまずに皮膚が回復してくれます。
- 体重が大幅に減って、皮膚だけがダルダルに余ってしまうような場合は、切除せざるを得ません。
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かなり難しいです。どのような姿勢を取っても不自然にならないようにするために、デザインは欠かせません。
- 寝ているときと立っているときで、脂肪の付いている場所のイメージは異なります。
- ですから、立った状態でデザインせずに、いきなり寝ている状態の身体に脂肪吸引を行うと、不自然な仕上がりになる可能性が高いです。
- 様々な動きを考慮し、一人ひとりのゲストに応じたデザインをすることで、「凸凹感が無い」、「お尻が下がらない」、「体のバランスが取れている」といったきれいな仕上がりが得られます。
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失敗でないことが多いです。体重の変化は、施術の成否を判断する材料になりません。
- 大前提ですが、脂肪吸引は体重を減らすための施術ではなく、ボディラインの調整や、部分的な痩身を目的とする施術です。
- 手術直後はむくみなどの影響で、むしろ体重が増えることもあるのでご注意ください(その場合も必ずしも失敗とは言えません)。
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脂肪吸引に何を求めているか、その目的に応じて選択されると良いと思います。
より多くの脂肪を除去したい、デザインにこだわりたいならベイザー脂肪吸引
- ベイザー脂肪吸引は、超音波で脂肪を柔らかくしてから吸い出していくという仕組みなので、脂肪の周辺組織を傷つけず、安全により多くの脂肪を除去できます。
- 実際、同一人物の左右の二の腕で比較した時、ベイザーの方が多くの脂肪を採取できました。
- また、ベイザー脂肪吸引は繊細なボディデザインに向いています。
- たとえば腹筋のラインを強調するような場合、ライン上の脂肪は極限まで脂肪を除去する必要があるのですが、ベイザー脂肪吸引ならそれが可能です。
- 吸引管の種類も豊富なので、デザインに応じて使い分けることができます。
あくまで脂肪注入のための脂肪吸引であればアキーセル脂肪吸引
- アキーセル脂肪吸引は、吸引管が細かく前後運動し、脂肪をほぐししながら吸引していきます。
- 使用する吸引管は非常に細く、また吸い込み口も小さいので、脂肪注入に望ましい小さなサイズで脂肪を採取できます。
- また、脂肪吸引だけでなく、脂肪注入の機能も備えています。
- 脂肪注入を前提にした脂肪吸引にはおすすめです。
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太りにくくはなりますが、カロリーの過剰摂取は禁物です。
もし、脂肪吸引後に過剰なカロリー摂取を続けたら?
- 普通の生活をして、普通の食生活を送っている成人の場合、脂肪細胞が増えることはありません。ですから太るという現象は、脂肪細胞が増えることでもたらされるのではなく、大きくなることで顕在化するとお考えください。
- 脂肪吸引ではこの脂肪細胞を物理的に取り除いてしまいますので、脂肪吸引後に多少不摂生をしたとしても、太りにくくなることは確かです。
- ただし、度を超えて過剰なカロリーを摂取すると、脂肪細胞は再び増殖するようになります。
- ですから、脂肪吸引を受けたらいくら食べても太らなくなるというのは間違いです。
- 脂肪吸引後も適度な運動と食事のコントロールを続けることで、美しさをより長く維持できると思います。
脂肪吸引で生活習慣改善のモチベーションがアップ
- 「生活習慣の改善ができるなら苦労はしない」と思われるかもしれません。
- でも、脂肪吸引で理想のボディを手に入れると、少しでもこれを維持しようと、今まで以上に熱心にダイエットに取り組むようになる方も、実は結構いらっしゃいます。
- 脂肪吸引には、こうした隠れた効果も期待できるのです。
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エコノミークラス症候群の危険がありますので、手術直後の長時間のフライトは控えるようにしてください。
脂肪吸引とエコノミークラス症候群の関係
- 脂肪吸引の後は、手術部位がむくみます。これは脂肪があったスペースに体液が染み出てきて、そのスペースを埋め合わそうとするために生じる現象です。
- 体液が滲み出る分、相対的に血管内の水分が減少し、血液がドロドロの状態になります。
- このようなとき、飛行機で長時間同じ姿勢で座っていると血の塊ができやすくなり、これが肺の血管を詰まらせると、エコノミークラス症候群のような致命的な疾患を引き起こすことになるのです。
脂肪吸引後は血管内脱水に注意
- 血管内の水分が減って血液がドロドロになった状態を血管内脱水と言います。
- この脱水症状は吸引した脂肪量が多ければ多いほど出やすくなりますので、複数部位、または広範囲にわたって脂肪吸引を受けた場合は十分に注意してください。
- 飛行機に乗る、乗らないに関わらず、手術後のむくみが強く出る時期は、なるべくたくさんこまめに水分をとることが重要です。
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費用は部位ごとに決められています。お腹、二の腕、太もも、背中などの広範囲の部位はいくつかのパーツに分かれています。
料金は部位ごとに設定
- 脂肪吸引の値段は、通常は吸引できる部位ごとに設定されています。
- 多くのクリニックでは顔、二の腕、胸部、腹部、背中、お尻、太もも、ふくらはぎ、膝、足首という分類がされており、お腹、二の腕、背中などの範囲が広い部位についてはいくつかのパーツに分けて設定されていることがほとんどです。
- 吸引する脂肪量が多いほど高くなると誤解されることがあるのですが、通常はそのようなことはありません。
料金表以外にも費用がかかることがある
- なお、実際に施術を受ける際には、手術料金の他に麻酔やサポーターなどの消耗品が必要になります。
- クリニックによってはこれらが料金に含まれていないこともありますので、その点はカウンセリングの際にしっかり確認してください。
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全く残らないというわけではありませんが、ほとんど目立たない程度です。
傷跡は、言われなければ気づかない程度
- 脂肪吸引を行う際は、わずかですが皮膚を切開する必要があります。
- ただしその大きさは3~5mm程度。手術から半年も経てばほとんど目立たなくなります。
- こちらは二の腕の脂肪吸引の傷跡ですが、ご覧の通りです。肘のシワに沿って傷を作るので、ほとんど目立ちません。
経験豊富なクリニックは、傷をつける際も細心の注意を払う
- 脂肪吸引に慣れたクリニックであれば、傷跡を極力小さく、目立たせなくする配慮をします。
- 例えば、吸引管で皮膚を擦ってしまわないよう、切開した箇所は、スキンポートという保護器具でガードします。
- また、傷はシワの中や下着で隠れる場所を選びます。
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エステで術後のケアを受けることで、ダウンタイム期間が短くなり、症状も軽くなることが期待できます。
エステで受けられる施術
- 脂肪吸引の術後ケアでは、主にインディバという細胞の代謝を活性化する器具が使用されます。
- この器具を使用することで、むくみや内出血など、脂肪吸引の術後症状の改善や、痛みやツッパリ感のような不快症状の緩和が期待できます。
エステとクリニック、どちらが安心?
- インディバ は、脂肪吸引を扱うクリニックであれば受けられることもあります。
- ただし、クリニックにとって術後のケアは集客のメインではないので、利便性やサービスが整っていないことが少なくありません。
- 最近では脂肪吸引のダウンタイムのケアを専門に扱うエステサロンもあるようです。そのようなサロンであれば、より安心して利用できると思います。
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二の腕のように、ある程度まとまった量の脂肪を取り除きたい、身体のラインを広範囲に整えたいというご要望でしたら、脂肪吸引をおすすめします。
脂肪吸引の特徴
- 脂肪吸引の原理は極めて単純で、蓄積された皮下脂肪を直接吸い出すという痩身法です。
- メリットは広範囲の痩身が可能なこと、1回の施術で効果が得られること、物理的に脂肪を取り除いてしまうので確実に効果が得られるということ、効果が予測できるので、仕上がりをデザインできるということなどです。
- デメリットとしては、術後のダウンタイムに時間を要すること、施術する医師の技量によって仕上がりが大きく異なる(誰がやっても同じというわけにいかない)ということなどが考えられます。
脂肪溶解注射の特徴
- 顔の細部など、数cc程度のごく少ない脂肪をコントロールするのに適しています。
- また、注射だけで完結できる施術なので、短時間で手軽に受けられるのもメリットです。
- デメリットは、まず広範囲の痩身には不向きであることがあげられます。何度も繰り返し施術を受ければそれなりに脂肪の量は減らせますが、それだけ多くの薬剤を体内に取り込むことになるので、体には良くありません(大量に投与した結果、腎不全を起こした例もあるようです)。
- また、効果の予測が難しく、仕上がりをデザインすることも難しい施術です。
脂肪吸引 脂肪融解注射 適 応 全身(顔を含む) 顔など、ごく少量の脂肪除去 必要な施術回数 1回(脂肪量が多い場合は
2度に分けて実施)3回程度
(範囲によって増減)効 果 高い 穏やか ダウンタイム あり ほとんどなし メリット - 広範囲の痩身が可能
- デザインできる
- 1回の施術を短時間で受けられる
- ダウンタイムがほとんどない
デメリット - ダウンタイムに時間を要する
- 医師の技量に仕上がりが左右される
- 複数回施術を受ける必要がある
- デザイン性は期待できない